穂高住販の社会貢献活動

子供達を支えて、INカンボジア

穂高住販は2009年度よりカンボジアの子供達の笑顔を取り戻すために支援活動を行っています

教育施設が不足する現状
1975年-カンボジア。原始共産制を布くポル・ポト政権下では、多くのカンボジア人が殺害されました。
なかでも学校の先生・教育者が殺害の標的になりました。国内のほとんどの学校が閉鎖され、刑務所や拷問所に使われたのです。
その為、カンボジアでは、教師の育成と学校の復旧が大きな問題となっています。
しかし、学校を再建させたくても、農村部で校舎は地雷原に囲まれていたり、老朽化してとても勉強どころではありません。
穂高住販ではそうしたカンボジアの教育環境の問題を受け、子供達が初等教育を受けられる環境づくりを目指して取り組んでいます。
contents
実施地域とプロジェクト背景 バッタンバン州バヴェル群クドゥル・ターヘン区サムロン・チェイ村
プロジェクト詳細 穂高小学校開校/バベル群橋建設/貯水タンク設置
プロジェクト後の様子 2013年サムロン・チェイ村、2016・2018年教育の現状
●最新情報●
<2018年1月>
穂高小学校開校約10周年。現在、148名の児童が登校し、昨年8月に23名の児童が中学校に進学しました。
<2018年8月>
雨漏りする校舎を修繕するため、後ろ側半分の屋根の全面改装を支援することが決まりました。

実施地域とプロジェクト背景

バッタンバン州バヴェル群クドゥル・ターヘン区サムロン・チェイ村

カンボジア北西部のバッタンバン州は1990年代後半まで戦闘の続いた地域であり、カンボジアのなかでも発展の遅れている地域です。

内戦当時サムロン・チェイ村はクメール・ルージュ軍に支配されていた戦闘地で、森が生い茂り、
人々は住んでいない地域でした。
しかし、1998年にクメール・ルージュが政府に投降し、統合された後、その土地の近くの村や地域からやってきた人々が水田を持つようになり、コンポン・プノヴ村から分離してできた新しい村がサムロン・チェイ村となりました。

プロジェクト背景

子供の画像
子供の画像
●小学校建設前
村には小学校がなかったため2008年までは多くの子供たちが学校に通っていませんでした。
学校に通っていた子供たちも、隣村のサンカエ・ヴィア小学校まで約7kmの道のりを歩いて通わなければならず、雨季になると道が非常に悪くなるので通うことはもちろん、市場や病院へいくこともできない陸の孤島となっていました。


子供の画像
子供たちの様子
子供の画像
子供の画像
●橋の建設前
村の中を通る道にかかる2本の橋が雨季に流されてしまい、自転車では小学校へ通うことが難しい状況でした。
小学校の問題は2名の先生たちが村に通うことができなくなり、授業ができなくなったり、道を歩くにも時間がかかりました。
住民の画像
周辺住民の様子

プロジェクト詳細

穂高小学校開校

集合写真

●2008年10月から授業開始
サムロン・チェイ村周辺の就学適齢児童へ初等教育の機会を提供し識字率の向上と 貧困を削減するため、穂高小学校の建設がはじまりました。
そして、教室の小学校校舎の建設、各教室への黒板・教員用の机・椅子・学習机の 提供。トイレ2基の建設をし、2008年9月には開校式を行うことができました。
2008年10月から穂高小学校の授業が開始。
2008-2009年度は、合計149名(女の子69名)の生徒が勉強し、
その後2012-2013年度には生徒数は175名(女の子88名)となっています。
現在2名の先生がこの学校で教えており、授業は午前午後の2回ずつ行っています。

小学校建設風景

建設現場画像現場子供画像

小学校開校式の風景

開校式の画像開校式の画像

小学校の外観

外観1外観1

穂高小学校の子供たち

子供達の画像子供達の画像

横線

  縦棒  

バベル郡橋建設

貯水タンク設置
橋の写真 タンク写真
●2009年6月~7月中旬
雨季の雨がひどい時期に、隣村から穂高小学校へ通う子どもは登校が難しい場合 があるため、サムロン・チェイ村へ主要幹線道路からアクセスする道にかかる2本 の橋を建設することになりました。
橋を建設することにより、小学校への登校がしやすくなると同時に、市場や病院の アクセスが容易になること。
また、橋ができるまでは丸太や板で造った橋だったた め、車でのアクセスができず、農産物を街まで運ぶことができなかったのですが、 コンクリート製の橋を2本建設することで村人たちの収入を向上させる助力もでき ました。
●2013年8月
校舎にある2基のトイレは水洗式ですが、水がないためにすぐに汚くなり、子供たち が使用できない状態にありました。そのため、雨水を貯める貯水タンクを設置し、校 舎屋根の雨桶に雨水をため、トイレの中に水道を引くことで、蛇口をひねれば水が 出るようにしました。
また、日中40度近くなる暑い中、衛生的な飲み水を確保するため、貯水タンクに貯め た水を濾過器に通すようにもしました。

横線

プロジェクト後の様子

サムロン・チェイの子供たち

図書室の様子

学校の様子

本棚の画像

●2013年
2013年5月には小学校の1室に図書室を設置しました。クメール語の絵本や歴史、伝記、辞書などの本を購入し、本棚とともに設置しました。
カンボジアの農村には本屋がなく、小学校にも図書館がないため、これまで穂高小学校の子供たちは本を読んだことがありませんでした。そのため、図書室を設置して以降、 子供たちにとって絵本を読むことが何よりの楽しみとなっています。先生も絵本から子供たちが知識や教訓、モラルといったことも身に着けてほしいと考えています。

子供達の教育環境を整備し、未来を担う子供たちを支えていくことは、周辺住民の今後の生活を支えていくことになると考えられ、これからも穂高住販はカンボジアの人々の生活を支援していきたいと考えています。

●2016年


2年前に赴任してきた校長先生のおかげで清潔とは言い難い状態だった校内が、清掃活動をはじめてとても綺麗になりました。
学業においても児童の出席率が97%と、以前に増して熱心に取り組むようになりました。

●2018年


2008年に穂高小学校を開校して約10年。児童たちは積極的に授業に参加し、たくさんの生徒が中学校に進学しています。
2018年1月の授業風景が届きましたので、ぜひご覧ください。

活動協力~NPO法人テラルネッサンス~
「全ての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に2001年10月に設立。
主にカンボジアでの地雷除去支援、地雷被害者への生活支援、日本国内での平和理解教育(講演)を実施。
2003年より地雷のほかに、小型武器・子ども兵の問題にも取り組み始める。
地雷廃絶日本キャンペーン、日本小型武器行動ネットワーク加盟団体。
詳しくはこちら: http://www.terra-r.jp
お問い合わせ・ご質問はこちら
■カンボジア基金
〒611-0031 京都府宇治市広野町西裏38-3
Tel 0774-41-7000 (代) Fax 0774-44-1818
担当 川向健太郎

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