9月15日(金)工務部の監督、コーディネーター+専務で福岡県の小倉へ、
TOTOミュージアム&小倉第一工場の見学に行ってまいりました。
最初に行ったのは、TOTOミュージアムです。
2015年にTOTO創立100周年を記念した建物で、創立から現在までの歴史と、過去の水洗便器、洗面化粧台、ユニットバスルームなど、約950点が展示してあります。
建物の形がかなりユニークで、窓だけが直線で、他は水滴を思わせる曲線と白で、その曲線を造り出した木製の型も、プレゼンや模型と共に展示してありました。かっこいい!
それとこの建物は環境にも配慮しており、衛生陶器の製造時に出る廃材を利用した、「アルミナ玉石」を中庭の玉砂利に再利用しているのは、デザイン的にも素敵でした。
食器で有名なノリタケがTOTOと元は同じ会社なのは有名かと思いますが、
日本に下水道が普及するまでは、こちらも食器で衛生陶器事業を支えていたそうです。
そんなたくさん展示してある食器類ですが、昨年の熊本地震の時(小倉でも震度5)でも免震構造のお陰で、すべて無事だったそうです。それだけでも免震構造の意味があったとは、案内して下さったTOTO社員さんのセリフ。
6年ほど前に話題になった「トイレバイクネオ」もここに展示してありました。
便器で、エコで、実際に1400km(小倉~東京間)を走りきったとかインパクトが凄い。
ほか展示内容としては、TOTOの過去の希少な製品、
国産初の腰掛け式水栓便座(復元)、
木製の便座や(国会議事堂などで使用)、
今や当たり前となっているウォシュレットの初代
昔の便器・・・etc…
そして、時々テレビでドキュメンタリーが放送されるので、ご存知の方も多いかもしれません。注目の日本初となるホテルニューオータニのユニットバスルームも展示されていました。
東京オリンピックに間に合わせる為に、工期をなるべく早くする目的で開発され、古い倉庫に1台だけひっそりと残されていたそうです。
ポイントは軽量化の為のFRP浴槽と、高層ホテルで水漏れを起こさない為のステンレス製防水パンだとか。
監督たちは昔を思い出してか、かなりテンションがあがってました。
ユニットバスに栓抜きが付属されてたんですね。初めてみました。
日本の水廻りの歴史はTOTOと共にあると言える展示内容で、一見の価値がありでした。
因みに便座型の椅子もありました♪(笑)
その後は、小倉第一工場へ。
男性用小便器や手洗器、特注品など、小ロットの手作業の多い工場です。
特注品とは、例えば力士用の大きめで丈夫なサイズや、幼児用の小さなサイズがあるそうです。
陶器は焼き物なので、粘土を型に流して乾燥させて焼く、と言う工程で13%も縮んでしまうのだとか。
なので、一番大変なのが、縮んだ後、決定したデザイン通りになるような型を作る作業だそうです。
ちょうど施釉の吹付け作業を見学出来たのですが、一人で吹付け出来るまで半年~1年ほどかかるそうです。機械での作業も当然ありますが、手作業も欠かせないとの事。
最後の全数検査は人の手で行われていました。全ての製品を打音検査等でチェックするそうですが、担当者は目・耳の検査を定期的に行い、全ての製品の品質が均等になるように日々チェックを行っているそうです。
TOTOの社是にある、「良品と均質」が今もしっかり受け継がれているのが分かりました。
センチュリー21穂高住販京都府宇治市広野町西裏38−3
0774-41-7000
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